労働条件を重視するならパートより派遣

同じ仕事内容であっても、雇用形態により時給が異なることを知っている主婦の中には、派遣を選択する人が少なくありません。同じ職場に3年を超えて働き続けることは出来ないものの、近隣に代替の出向先がある地域であれば、あまり気にする必要が無くなります。

フルタイム勤務だけでなく、6時間程度の時短勤務を採用している勤務先が用意されていることもあるので、少ない時間で高収入が得られるならば身体的にも楽でしょう。
派遣を選ぶポイントとなるのは、得られる収入がどの範囲に入るかです。パートを選択する主婦にとっては、配偶者の扶養の範囲内に収めることが最優先事項と考えられています。夫の年収が高いほど累進課税により妻の扶養控除により減額される税額が大きくなるので、余程の高収入なフルタイム勤務をしない限りは扶養控除の範囲内で働くことが得策です。

直接雇用で採用時にも扶養控除内で働くことを優先すると伝えてあれば、年末近くになると残り勤務可能時間を会社側から提示してもらえる場合もあります。同じ仕事内容ならば、派遣として働く方がパートより高時給が得られますが、一方でパートでは年収が絶対に限度額を超えないように調整したいという人が集まります。

そうしたパートの勤務の仕方であれば、当然昇給は見込めません。もし昇給してしまうと勤務時間が減ることになるので、慣れた労働者を休ませる結果になってしまいます。

そうした背景も踏まえ、純粋な労働条件の良さで考えれば、契約内容が書面で明示されている派遣社員としての労働が適しているでしょう。